【古本】ヘンリー・ソローの暮らし

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〈欠点は徳に劣らず正当な場と調和をもっているということ〉

『森の生活』で有名なヘンリー・ソローの、これは伝記です。

筆者はH・S・ソルト、彼の手によるこの伝記はまずなによりも事実の羅列以上に感情のあふれるものであるということ、そのことが読み手になにかを残してくれる類の書物であると言えるとおもいます。

引用部は本書の最終章から、欠点の多くあるソローという特異な個性についてのソルトの見解が示された箇所から。

「欠落部分に目をつぶったり、そうした欠陥の存在を嘆き悲しんだりするのではなく、純粋で独特な個性では「欠点」は「徳」に劣らず正当な場と調和をもっていることを心に留め、彼をあるがまま受け入れることが、私たちの賢いやり方ではないでしょうか。」H・S・ソルト

この見解はソルトからソローにむけて放たれたものだけれど、言葉の意味はソローに限定されるものではない。

欠点や欠陥のないバランスのとれたひとはしばしば暗黙的に優れた人材や人物であるとの評価を社会的には、あるいは会社組織などでは受けやすい傾向にあると思われるが、欠点や欠陥というものはそもそものはなし長所を汚すものではないということを忘れてしまうと、個人の評価というものがこちらも無自覚のうちに削がれてしまいやすい。

欠点や欠陥というものは視点をどこに設定してそれを見るかということから生ずるもので、それは事後的に意味付けや価値判断がなされるものにすぎないとも言える。

言い方を変えれば、ある欠点が別の文脈においては長所として機能するということは、わざわざ具体例をだすまでもなくみなが実感しうることであろうと思われる。

ここにソルトの言葉、おおきな範疇を有するものとなる。

さらに敷衍発展させて言うならば、欠点が生きる場所に生きてあるこそが、実際的にはより生きやすく有効に働く行為であるのかもしれないとも思える。

そして、自己の、他者の、それぞれにそれぞれの欠点があること、それらは互いに理解することはできても共感することはできないものであることも多くある。

その事実をまじまじと見つめ、それぞれの論理に生き合うことは、社会生活というものを考えるうえでの、非常に重要な点ではないだろうか。

そのように、思います。

【古本】ヘンリー・ソローの暮らし
単行本: 267ページ
出版社: 風行社 (2001/4/1)
サイズ: 22 x 16 x 2.5 cm


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